2014年6月18日水曜日

訪問販売撃退法

我が家には年寄りが2人いて、特にオババのほうがちょっとマズい。

昨日も外壁がヒビ割れてるということで、訳の分からんシリコンを塗り込み1万円請求されてた。

1万円はまだマシだけど、続いて網戸の張り替えをしやがって42000円也。まぁ、我が家は網戸が多いので高額とも言い切れない部分もあり、今回はクーリングオフはしないけどー。

過去に3回も訪問販売で引っ掛かり、うち1回は明らかに悪質な手口だった。

嘘の名刺、デタラメな領収書を切り、何の作業もしていないのに12万円も踏んだくられてしまった。

これはダメ元で警察にも届けたけど、やはりダメ。警察は全く信用してないけど、他に犠牲者が出たらイかんと思って届け出ただけだ。

それ以前には、勝手に下水管の掃除をされて、3万円ほど搾取されること2回。この2回は僕が怒鳴り込んでお金は回収してきた。

さて、警察はアテにならないとすれば、どうにか自衛策を講じる必要があるわけだけど、これについてはネットで調べればヒットする。あくまでも、僕が有効と思ったものを挙げてみよう。

1.ステッカーを貼る
市販されている「訪問販売お断り」の効果は今ひとつ。消費生活センターあたりで貰えるステッカーを貼ること。消費生活センターから入れ知恵されてるなーと思わせることが大事。「過去に訪問販売の被害に遭った」と思われても構わない。対策を練ってると思わせることこそ肝要だということ。

2.ステッカー+αが大事
ステッカーに書いてある文言は「悪徳訪問販売お断り」程度しか書いてない。これにもっと具体的なことを書きそえる。例えば、「リフォーム業者、健康食品販売お断り」等々。自治体が特定の業者を攻撃するわけにもいかない。だからモヤッとした文言しか書いてないわけで、そのステッカーだけだと「ウチは悪徳業者ではありませんよ」という逃げ口上を与えてしまう。上のように具体的に書いてあれば、無視して商取引をしようものなら罰せられる。

もっと書き加えるなら、「家族の同意なくして交わされた契約はクーリングオフさせていただきます」といったところかー。ステッカーの横にでも、手書きで構わないので紙を貼っておく。ただ、あまり色々書き過ぎると、近所からおかしげな家と思われるので注意。

本当は判断力の鈍い年寄りを1人にしないことが望ましいけど、僕の場合は現実問題として無理だし、お金の管理をしてやりたいけど、本人は至ってマトモなつもりでいるから、まだまだダメ。同じような家庭も結構あるんじゃなかろうか。

リフォームだろうが、人様の家に来て営業するということは、訪問販売であるから、マトモな業者なら必ず「契約書」があるはず。そしてそれには「クーリングオフ」についての説明が印刷されていなくてはならない。契約書がない=悪徳業者と思って、まず間違いない。そういう場合は無条件でクーリングオフ出来ると言っても過言じゃない。

そして領収書。但書の部分に具体性を欠いた「工事代として」といったものもダメ。悪質かどうかの判断がつかない業者から領収書を貰う時は、必ずこのあたりもチェックすべきだ。

しかしながら、例えクーリングオフしたとしても、ホンマもんの悪徳業者がお金を返すとも思えないけどね。

仮に1度被害に遭ったら、まずは最寄りの消費生活センターで相談するべし。具体的な手段を色々と教えてくれる。事件性があるようなら、必ず警察にも届け出する。たいしたことじゃなくても、他に被害者を出さないために警察へ情報提供することもアリだ。

最後にクーリングオフ。8日以内に書面で通達すること。この場合、官製はがきでも構わないが、簡易書留で送達すること。ちなみに消印有効

年寄りに群がるウジ虫どもに世の中の厳しさを教えてやらなきゃね。

2014年6月6日金曜日

映画「グランドマスター」

ゴリゴリのカンフー映画を期待しちゃいけませぬ。ウォン・カーウァイの監督作品だからーという期待もダメです。実に残念な仕上がりになっておりました。

僕は一応、武術経験があり、中国武術にも傾倒したことがあるので、その視点からも語らせてもらいましょ。

この映画には様々な拳法が出てくる。詠春拳、形意拳、八卦掌、八極拳、洪家拳...漏れがあるか知れないけどーどれもこれもオリジナリティに溢れた拳法で特徴がある。中でも近年、ブルース・リーのお陰でその師匠「葉問」が有名になり、詠春拳がスポットライトを浴びたわけでー。本作もその流れに乗じたものですな。

先に挙げた拳法の中で1番派手なのは洪家拳。八卦掌は文字通り、拳を握ることがほとんどない。泥の中を歩くがごとく、スーッ、スーッと進む歩法が特徴的。優雅ではあるけど、知らない人が見たら、ただの踊りにしか思えないはず。

八極拳と形意拳は原点が同じではないかと思えるような歩法と爆発力がある。足を踏み出す時に、ズドンと踏み降ろす。どちらも質実剛健。ただし同じ八極拳でも色んな門派(流派)があり、見た目も大きく違うものもある。これはどの拳法でも言えるけど、歴史が長いと分派していくし、技の解釈は人それぞれなのでしょうがない部分でもある。八極拳はアーケードゲームのバーチャファイターで一躍有名になったね。

そして詠春拳...これが1番地味かも知れない。YouTubeあたりで検索すればヒットするけど、おそらく笑っちゃうと思う。でも、それが本場の詠春拳なんだ。

映画で冒頭、揚子江の北と南で栄えた拳法は別物扱いしてたけど、あれは正しくて、北派拳術、南派拳術という言い方をする。北方は広い平地が多いため、拳法自体も大きな構えや派手な技が多い。対して南方は川がいたる所にあるため、船上での活動が多い。そのために歩幅が狭くて、動作も小さくなりがち。まぁ、これも一概に言えないけどね。

この北派と南派、技術の理論からしてだいぶ違うので、映画にあったような南北の統一は難しいと思う。あの時代に、はたして映画の中の話が事実としてあったかどうかは、僕は聞いたことがない。でも葉問の伝記ってなってるんだよなぁ。

詠春拳の雰囲気をガッツリ知りたければ、ドニー・イェンやユン・ピョウの映画を観たほうが分かるし上手い。そもそも主役のトニー・レオンは武術経験はないわけで、そこを期待しちゃうと肩透かしを食らう。マトリックスのキアヌ・リーブスがそうであったように、有名な武術監督のユエン・ウーピンに鍛えられた、いわば映画用の武術。

格闘シーンはといえば、スローモーションの多用、カット割りの多さ、薄暗さーこれを劇場で観たら、何が何だかワケが分からないのではなかろうかと思う。ドニー・イェンの初期の映画も似たような撮り方なんだけど、カンフー映画でそれをやられると見づらくてしょうがない。まだ初期のジャッキー・チェンの映画のように、「ホイ...ホイ...」とジャンケンのようにやってくれたほうがマシだったりする。

上に挙げた拳法の中では洪家拳を除いて、本当は派手な蹴り技がほとんどないんだけど、そのまんまを映画にしたら、そりゃ面白くはないでしょうな。八極拳だって、肘、肩でぶつかっていく技は多いけど、映画ほど極端じゃないというかー。

ということで、評価はー
★★☆☆☆